桜保存会からの活動報告
2013 09 06
野福峠桜保存会は、景勝地として愛媛八勝に選定されている桜の名所、西予市明浜町俵津、
野福峠周辺の桜の保存活動を行っています。
桜の綺麗な所は沢山ありますが、インターネット桜の名所全国100選にも入るなど、トンネルを抜けると目の前に桜と海が見えて、その美しさは格別で、俵津地区住民の宝でもあります。
植樹の歴史は昭和初期にソメイヨシノを植樹したのが始まりで、大きいのが樹齢80年程でしょうか。
しかるに近年は、老木となって樹勢が弱くなったのか、枯れたり朽ちたり、テングス病などの菌に冒されたりするものも増え、更に県道の改良工事によって伐採されるなど、昭和の全盛期には700本近くあった桜並木も、400本程度に減少し物足りない状況になり、これを打破しようとして、平成元年当時の代表区長田中六郎会長が設立した旧桜保存会を、新たに平成19年4月に独立した組織として増田昭宏先生らで再立ち上げし、かっての見事な桜並木復活を夢見ながら、活動を続けています。
植えた桜が枯れずに大きく育つ様、育成・管理し、また病枝・枯れ枝、雑木の伐採、桜植樹した場所の草刈り、カズラ除去、及び峠道の空き缶やゴミ拾いなど、自ら進んで 野福峠の環境を美しく維持することで、私たちは桜の里としての地域に誇りを持ち、俵津の桜文化を支えることの出来る住民意識の向上をも目指しています。
トンネル抜けて約6kmの県道沿い、既存の桜の管理もし、市役所や県土木事務所の協力を得ながら毎年20本程の幼木桜植樹を行い、将来的には以前の700本に増やしたいと思っています。
地域内外から多くの人々が訪れ、春の風物詩として定着してる野福峠さくら祭りは、毎年4月第一週日曜日に開催されており、今年は25回目でした、私たちは毎年このさくら祭りが、満開の桜の元で、宇和海を望む野福峠の素晴らしい景色の中で盛大に行われるよう、それを支える活動としても実施しており、重要な役割を果たしていると思っています。
桜保存会全体で会員は175人、実行ボランテイア、実際の活動に参加しなくても気持ちで支える会員、また遠隔地の「関東ふるさと俵津会」74人などに支えられています。
継続してゆくことが大切で、そしてそれがなかなか困難です、実行ボランテイアのメンバーの高齢化が進み、また傾斜の急な場所等の作業が実施出来なかったりの状況が増えて来ています。
新会員の募集も順次行って行きたいと考えています。