俵津・柑橘

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蜜柑栽培において「表年」「裏年」なる言葉があります。
「表年」とは樹に果実がよくなる年、「裏年」とは逆に果実があまりならない年のことです。
蜜柑の樹はこれを毎年交互に繰り返しています。もちろん気候や格園地の条件によって、
必ずしもこの法則通りというわけではありませんが、概ねこのようになります。
 H25年は「年表」です。5月にはたくさんの白い花がみかんの樹に咲いていました。いわゆる農作年です。
ところが、日本列島を襲った異常気象によってみかん農家は危機にを迎えました。
その異常気象は「干ばつ」です。
山陰や東北などは集中豪雨による災害が多発しましたが、四国地方は雨が降らず、園地は水不足に陥りました。

 7月は40mm、8月にいたっては25日にまとまった雨が降るまでは2mm程度しか降らないといった状況でした。平年の7月250mm、8月150mmにいった数字と比較と、いかに異常だったか分かると思います。
 みかん農家はこの「干ばつ」に懸命に闘いました。毎夜スプリンクラーで水を飛ばし、日中はタンクに水を汲み、何往復もして畑に水をやりました。加えて水分がもらえずなかなか肥大しない果実をちぎっておとす、摘果作業にも追われます。みかんの樹も農家の身体も疲れ切っていました。

 8月25日、待ち望んだ雨がやっと降ってくれました。1ヵ月ぶりのまとまった雨の心地よい音を聞きながら目を覚ました農家も多いはずです。まさに恵みの雨でした。作物を育てるうえで、水は必要不可欠なものです。しかしここには人口降雨機なんてものはありませんし、気まぐれの雨を祈るばかりです。干ばつはいつかやってきます。そのときに適応できるよう、多様な環境には多様な適応をもって対処できるようにと強く思いました。

 しかしこの干ばつによる良い影響も、実は少なからずあるのです。蜜柑の樹に水分ストレスがかかり、果実の糖度がぐんぐんと上がっているのです。甘くておいしい蜜柑の出来が予想されます。
9月下旬には極早生(ごくわせ)蜜柑の出荷が始まります。
コンテナに蜜柑を積んだトラックが行き来する姿をみかけることも多くなるでしょう。