コラム
『俵ランド物語』(たわらんどものがたり)  筆:うつみしこう
                      自由庵憧鶏
                                              じゆうあんしょうけい

Vol.18  『空き家問題』に、取り組もう!
-Consider the empty house measures!-

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 「俵津スマイルーーいいまちづくり隊」の五年目=最終年度の活動が始まっています。
 提案です。
 「スマイル」で、「空き家問題」に取り組みませんか !!

 わたしが「空き家」のことを問題だな、と感じ始めたのは近所にある三軒の空き家を見てのことです。一軒はまだ大丈夫のようですが、一軒は屋根の一部が今にも崩れそうになっており、もう一軒は屋根瓦がいつ道に落下するかわからない非常に危険な状態になっております。その家の庭は草がぼうぼうで、狸の巣わらにもなっております。
 そんなわけで、近所に住む者としては、何とか取り壊してほしいと望んでおりますが、とてもむずかしいのはよく理解できます。取り壊しの費用だっておそらく一軒につき200~300万円くらいはかかるでしょう。それは、庶民にとって簡単に決断できるような額ではないでしょう。
 空き家というのは、やはり危険性が第一ですが、その他にも、住民の気持ちをふさぐといいますか、気を重くします。その辺りの雰囲気を悪くします。家主に対する反感とかは、よく知っていた近所ですから抱きませんが、なんとか解決する手立てはないものかと思い続ける日々です。
 また、ちがうことも考えます。もし、これらの空き家が取り壊されて、だれかが新しい住民として、家を建てて住んでいただけたら、近所があかるくにぎやかになるだろうな。新住民うんぬんは無理としても、取り壊し後の空き地を地区のひとたちに無償で貸していただくなら、みんながありあわせのテーブルやイス(になるようなもの)を持ち込んで、お茶を飲んだりバーベキューをやったりして楽しむ広場にできるのにな、などと。

 このように、空き家問題は、おおきな心配のタネではあるけれども、うまく解決地点を見出すことができれば、俵津に住む人たちに豊かな暮らしと空間をもたらしてくれる問題だとおもうのです。
 ちなみに、わたしの住んでいる9区には、このほかにあと10軒くらい空き家があります。

 「空き家問題」は、とても個人や隣組くらいの範囲で解決できるような問題ではありません。また、確かな解決法があるというような問題でもありません。
 しかしながら、近い将来否応なしに取り組むことを余儀なくされる問題であることは間違いありません。
 それで、冒頭の提案です。

 どこから始めたらよいのでしょうか?
 やはり、まず、「実態調査」です。
 区ごとの空き家の戸(軒)数、持ち主(管理者)の氏名、家の状態などを明らかにする必要があります。家の状態については、1・いますぐにでも居住可能 2・すこし修理が必要 3・危険(すぐに解体が必要)などに分けておくといいと思います。
 なかなかむずかしい面もありますが、持ち主(管理者)の意向(希望)調査も必要になるでしょう。
 1.すぐに解体するつもりだ
 2.解体したいが資金面で躊躇している
 3.できれば誰かに住んでほしい
 4.俵津区に無償で貸与するので自由に使ってほしい
 5.俵津区に寄付する
などというようなことがハッキリすれば、次の展開が見えてくるのではない
でしょうか。
 都合のよすぎる甘い考えですが、仮に4と5の人がいれば、夢はふくらみます。子供の遊び場や俵津区民の憩いの場所にしたり、「グループ・ホーム」を建てたり、俵津移住者のためにカフェやパン工房の店として場所提供したり、「農家応援隊」としてみかんの収穫などに来てくださる外国人や都市の方たちの住居を作ったり・・・といろいろなことが可能となります。
 3の人がいれば、俵津をひとを呼び込める魅力ある町にして、都市民の移住作戦を展開したらいいと思います(農業をやりたい人などは、都市にはかならずいます)。

 充分承知しておりますが、わたしの「空き家問題」の理解は、とても浅く粗雑です。税の問題、法律の問題等も知りません。
 でも、ぜんぜん気になりません。歩きながら考えればいいと思っているからです。「禍転じて福となす」道があるなら、どんなに細い道でも歩いて行ったほうがいいと思うからです。明浜町をその名のとうり明るい浜にしたい、俵の津(港)を宝船の舞い込むところにしたい、と思っているからです。

 インターネットでグーグル検索かけてみましたが、でるわでるわ・あるわあるわ・・・でとても読みきれません。めまいがしてすぐに閉じたほどです。
 本の紹介がありましたので、二冊だけ書いておきます。
 ○牧野知弘『空き家問題』(祥伝社新書)
 ○中川寛子『解決!空き家問題』(ちくま新書)

 「俵津スマイルーーいいまちづくり隊」の隊員50人が、手分けしてこれらを読みながら、知恵を出し合えばいいのではないでしょうか。専門家の講演会も開けばいいと思います。
 もちろん、市や県や国の力も借りなければなりません。

 「空き家問題」に取り組むことで、「俵津スマイル」は、大きな新たな一歩を踏み出すことになるでしょう。

2015・6・23  自由庵憧鶏(じゆうあんしょうけい)


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